※もしもICヒロインがアッシュフォードに入ったら……(妄想産物)



「ね、ね!!!は何の部活に入るの!?」

同じクラスのシャーリーと話しているとき、
突然彼女は顔をぐいっと近づけてに尋ねた。
いきなりのことだったので、は驚いて声を上げたがシャーリーは気にしなかった。

「そんなこと、急に言われても………。」

「だってすごく興味があるんだもん。
自慢だけど、アッシュフォードにはほんっとに色んな部活があるのよ!!!
私の入ってる水泳部とか、あとアーチェリー、バスケ、テニスに野球、
サッカー、フェンシング、陸上部に新体操、そういえば剣道部と柔道部もあったっけ。」

シャーリーは一つ一つを思い出すように瞳を空中にはわせている。
はそんな彼女に苦笑の顔を見せた。

「シャーリーが言ってるの、運動部ばっかり。」

「ちゃ……ちゃんと文化部もあるわよぅ!!!
美術部とか、合唱部とか。と・に・か・く!!!全部挙げたらきりがないの!!!」

バン!!!……と、彼女は机に大きく手をついた。

「個人的には、水泳部に入って欲しいなーって思ってるの。
と一緒に部活したいし、その……はスタイルいいから、
水着似合いそうだなって思うし……。」

彼女はの頭から爪先までを見た。
以前彼女が編入してきた頃に、ミレイがを着せ替え人形として遊んだことがあった。
その時のミレイの情報によれば、の胸は結構あるほうだし、ウエストもほっそりしているらしい。
当の本人であるは、真っ赤になりながら呟いている。

「み、水着……?うーんと……」

そのまま俯いてしまった。
その時、コツンと誰かがシャーリーの頭を小突く。
「誰よ!!!」と彼女が声を上げて見上げると、側にルルーシュが立っていた。

「シャーリー、に水泳部は駄目だ。」

「どうして?」

小突かれた部分を手で押さえつつ、シャーリーはルルーシュに尋ねた。
彼は近くの椅子に座ると綺麗に足を組む。

「それは、に悪い虫がつくからに決まってる。
は生徒会辺りがいいんじゃないのか?」

「なにそれ。結局はルルがと一緒にいたいだけじゃない!!!」

「それが何か悪いのかい?」

ルルーシュの態度にシャーリーはを取られた気分になる。
すぐにそのまま痴話ゲンカが始まった。もちろん、をめぐっての……。
本人は、始まってしまったルルーシュとシャーリーの喧嘩を、
おろおろしながら見ているばかり。
「喧嘩はダメだよ」と言おうとした時、ぐいっと腕を引っ張られる。
顔を上げればニコニコしたライが立っていた。

「ライ………?」

「ね、。この学校、乗馬部があるんだって。見に行ってみようよ!!!
僕、久しぶりに馬に乗りたいんだ!!!」

「え!?馬がいるの!?一緒に行く!!!私も馬に乗りたいわ!!!」

そのまま二人は、シャーリーとルルーシュを置いてさっさと馬がいる広場へと行ってしまった。
シャーリーとルルーシュの決着がついたのは、
その出来事があってからだいぶ先のことであった……。




※※※


「ねぇ、知ってた?
とライ、乗馬部に入ったんだけど、馬の扱いがとっても凄いんですって。」

その後、乗馬部に入ったとライは、みるみるうちに乗馬部のトップスターへとなってしまった。
それに比例して、二人の人気も格段に上がったという話になるのだが……。
広場で馬に乗って大喜びをしているを、
ルルーシュは複雑な顔で生徒会室から見るのだった。

(ちっ!!!あの男、そんな目でを見るな!!!
そこのお前、馴れ馴れしくに話しかけるなっ!!!
ライ!!!面白そうにこっちを見てないで、をしっかり守っとけ!!!)

「ちょっとルルーシュ!!!仕事してよっ!!!」







お前がその部を選ぶから、


俺は心配でどうにかなりそうだ。


せめて、俺の目の届くところにいてくれないか?




というのがルルーシュの本音。